
手相は、手の表面に刻まれた皺やふくらみがその人の人となりを、あるいはその未来を暗示するものとみなす占いです。占いであるからには必ずしも理知的な理由には依りませんが、しばしば何らかの助言を求めたいと考えている迷える人々に示唆を与えたり、あるいは何らかの着想の元になったりもしています。
手は人体の器官のうちでもその人の在り様を示す象徴的なものとして扱われることも多く、たとえば『イワンのばか』でイワンの妹が手から相手の人物像を読み取ったように、手の様相から何らかの情報が得られると考える者は多いのです。これを更に推し進めて占いとして体系化したのが手相です。ただ占いとしての手相では実際の観察によるものなのか神秘主義的な価値観に基づく意味付けかはあまり区別されておらず、その用語にも神秘主義的な専門用語ないし業界用語が多くあります。
なお関連する書籍も数多く出版されていて、この中では図表などで手の特徴から所定の助言を与えるようなものも多いため、こういった情報に基づく限りは特殊な才能を必要としないことから、霊感・第六感の働かない一般人にも占うことができ、大衆にも親しまれています。
その一方で、いわゆる「辻占い」のように専門化されサービス業態として成立する分野でも、手相を占いの手段とする者もいます。これらでは占いの手法としてなのか、それとも一種の理知的な人生相談の会話の糸口に手相を口実としているのかは一概には言えませんが、繁華街でもしばしば店を出す辻占いの手相見がみられています。
金星丘を取り囲むように刻まれる線です。手相三大線の一つで、主に体力・生命力を表わしています。この線の長短、線の濃薄によって、その人の持つ生命力の強弱を推測することができます。生命線が短いからといって短命の相とは限りません。
生命線に現れる異常は健康上の異常(病気・怪我等)、生活環境の変化をも表します。異常の生じている箇所を流年法にて判断し、怪我や病気の生じる時期を推測する事ができます。
手のひらの中央に刻まれている線。手相三大線の一つで、別名"頭脳線"と言います。頭の良さや才能資質を表す線です。末端が上に向くほど現実的性質の持ち主であることを表し、下に向かうほど精神的傾向であることを表します。生命線が短くても知能線が良好な場合自制心が効くため、長生きの相となるのです。
知能線から生じた分岐線は”才能の開花”を表す吉相です。分岐線が生じた地点を知能線の流年法で見て、才能が開花する時を推測します。また、知能線に生じた異常は頭部に関わる異常(脳卒中・知能発達の遅れ・頭部の怪我等)を表す事があります。
性格や感情の傾向を表す線です。感情線から生じる上向きの支線は明るい性格を表し、下向きの支線は悲恋などで受けた悲しみを表すといわれています。
男性は主に仕事上の運勢を表し、女性は仕事や家庭運を表す線です。生じる場所や向かう方向によって様々な意味があります。太陽線を伴って始めて成功を表す相となるのです。手相は仕事運を占うのに適していますが、それは運命線を見ることで運勢の動向が一目でわかる為です。
運命線は手相の各線の中でも最もその年代が分かりやすい線のため、運勢上に生じるトラブルや災難の時期を見ることも容易です。運命線は変わりにくい線ですが、末端が変化したり途中から新たな支線が生じることもあります。また、生命線上から生じる「努力線」と呼ばれるタイプの運命線は、その人の努力次第で末端が伸び、線自体も太くなっていきます。
成功運を表す線です。たとえ運命線が明確に刻まれていても、太陽線がなければ成功はおぼつきません。逆に太陽線が刻まれており運命線が刻まれていない場合は、働かずとも生活できる気楽な身分といえます。
健康を表す線です。この線が明確に刻まれていたとしても、健康である証拠ではありません。水星線(財運線)と混合しやすく、健康線の末端が生命線を切る場合、大病の暗示となります。健康線と生命線の交点を生命線の流年で推測し、その時期を察することが出来ます。
結婚・恋愛を表す線です。小指と感情線の中間を男ならば35歳、女ならば30歳頃として推測し、小指よりが老年、感情線寄りが若年として判断します。ただしこの流年法から結婚の時期を計ろうとするのは難しく、あくまで結婚が早くなるか遅くなるか程度の目安とするものです。また、結婚線の線の傾向を見ることで、恋愛・結婚がどういった状態になるかをおおよそ把握することが出来ます。